人と木と文化との関係
- suginoki0
- 6月14日
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更新日:6月28日
人間はよりよい生活を築くために、自然に働きかけてきました。
縄文時代は、例えば広葉樹の栗や楢(なら)、橅(ぶな)等の食べられる実のなる木、そしてその木を道具として育んできた生活… 弥生時代になり鉄器の発達により、針葉樹が使われだした。

まず、加工が容易な杉の木が使われだし、そしてさらに工具の発達により檜が使われた。こうした針葉樹と昔からある広葉樹の木との交流の文化だと思う。
檜の木材は粘りがあり、削った時の香りも良い。その上、虫や水にめっぽう強いため、戦後に檜は一般の人々の間で植林もどんどんされるようになった。 檜は高級木材の代名詞になっている。檜は切削り加工もしやすいので、いろいろなところで使われている。
いいことずくめのようであるが、一方で問題もある。檜の幹や葉は腐りにくい。そのため保水力がなく、大雨が降れば土が流れてしまう。このように檜林は山の土地が痩せていく原因にもなっていると思う。しかし違う視点からみれば、檜の強さは土の強さを吸収しつくした強さだと私は思う。
やはり、森の保水力では広葉樹林の方が良いと思う。